化学メーカーのOB訪問の具体的方法について解説!

化学メーカーにおけるOB訪問の具体的方法について解説

・OB訪問が重要なのはわかったけど、どうやってコンタクト取ればいいの?
・周りにOBなんていない…

OB訪問は人によってはせずとも就活を終えることができます。でも入社するまでに企業のことをできるだけ知っておくことで、入社してからの”なんか思ってたのと違った…”の可能性を減らすことができるので、できるのであればやっておいた方が良いですよね。

今回は化学メーカーのOB訪問の方法について解説していきます。

著者もM1の就活の時には、OB訪問を行うことで会社の雰囲気などをイメージすることができ、就職につながりました。

目次

OB訪問を始める前に行っておきたいこと4つ

では早速アポイントを取っていきましょう!っとその前に準備をしっかりしましょう!ただやみくもにやるだけではせっかくの機会を棒に振ってしまいかねません。

自己分析

これは就活を始める前に準備として行っている人も多いと思います。もうすでに済んでいる方はこちらは飛ばしてください。まだの方はしっかりと自己分析を行ってください。

自分の好きなこと、得意なことと考えていることは他の人から見ると違うかもしれません。

自分を客観視してどんな人生を歩んでいきたいのか、自分が仕事に求めることは何か、またその優先順位はどうか、自分の能力をどう活かせるのかなどを整理しておきましょう。

きちんと考えて整理しておくことで、面接のときにも自分の軸をもって臨むことができます。

業界調査

少なくともこれからOB訪問をする先輩が所属する企業が属する業界(この記事をご覧いただいている皆さんは化学業界や製薬業界志望の方が多いでしょうか)については知っておきましょう。

その企業が今度成長するかどうかを判断することはとても難しいですが、その業界が今後成長するかどうか、また大まかなその方向性はつかむことができます。

訪問する企業だけでなく競合なども把握することで、その企業についての理解が深まります。

企業研究

訪問する先輩の所属する企業の企業理念や事業内容などについては頭に入れておきましょう。

OB訪問にてこのような調べればわかることを尋ねるてしまうと、先輩に勉強不足な印象を与え、あまりうちに興味がないのかなと思われてしまいます。

もし先輩の所属する部署がわかっているのであれば、その部署で扱っている製品を調べ、その製品についてどのように研究しているかを聞くことで、そこを起点に様々な情報を聞き出すことができるかもしれません。

“現場の先輩”への聞きたいこと

先輩の貴重な時間をいただいて行うOB訪問です。限りある時間の中で生の声を聞くために、”現場で働いている先輩だからこそわかる”質問を行いたいですね。

先輩も自分が深く知っている内容に対して質問をされると、どんどん話してくれると思いますよ。

会話がテンポよく行われることでどんどん良い雰囲気になっていきます。

化学メーカーのOB訪問のコンタクト方法6つ

ではここから先輩へのコンタクトの取り方について見ていきましょう。

1.研究室や教授を通じて紹介してもらう

研究室や指導教授が業界とつながりを持っていることが多いです。教授や助教授に相談し、化学メーカーで働いている卒業生や知り合いのOBを紹介してもらうのも有効です。研究室の卒業生がOB訪問を希望する企業で働いている場合は、約束を取り付けやすいでしょう。

2.大学のキャリアセンターを通じて紹介を受ける

多くの大学には、企業のOB/OGリストがあり、特に大手化学メーカーで働く卒業生の情報が提供されています。キャリアセンターに問い合わせ、OB訪問を希望する旨を伝えれば、適切なOBを紹介してもらえることが多いです。

3.OB訪問マッチングサイトを利用する

「Matcher」や「ビズリーチ・キャンパス」といったOB訪問をマッチングするサービスを利用することで、化学メーカーのOBと効率的にコンタクトを取ることができます。

4.LinkedInを活用する

LinkedInで自分が興味のある化学メーカーに勤めるOBを探し、メッセージでコンタクトを取ることができます。全くつながりがないと対応してくれないかもしれないので、共通の大学や研究分野のつながりがある方を探しましょう。

5.採用イベントで直接コンタクトをとる

化学メーカーが開催する採用イベントでは、OBやOGが登壇していることもあります。イベント終了後に直接声をかけ、後日改めて訪問をお願いすることもできます。差し支えなければ名刺を受け取っておきましょう。

6.メールで直接依頼する

企業のお問い合わせにメールをする方法です。企業によっては受け付けてもらえない可能性もありますが、上記のような方法がとれない場合の最終手段です。

コンタクト方法はオススメ順に並べています。研究室の教授や先輩を通すことで快く受けてくれることが多いので最もオススメです、1や3の併用などで進めましょう。

OB訪問当日までに準備しておきたいこと

OB訪問の方法の擦り合わせ

日時や場所などを先輩と相談しながら決めます。先輩が会社を通してなのか個人的に対応してくれるかはわかりませんが、どちらにせよ、忙しい時間の合間をぬって対応いただきます。できるだけ先輩の都合に合わせて日時を設定しましょう。

またコロナ禍を経てリモート会議が広がり、OB訪問もリモートで行うことも可能です。基本的には対面が望ましいですが、先輩の状況によってはリモートの方が好ましい場合もあります。

ただし、リモートの場合は対面に比べてコミュニケーションが難しく、盛り上がりにくいという欠点もあります。必ずカメラをオンにし話が途切れないように注意しましょう。

質問リストの事前送付

質問リストの作成は限られた時間で効率よく、スムーズにOB訪問を進めるために重要ですね。

質問の内容はOB訪問をすることでしか聞くことのできないことにしましょう。

またあらかじめ問題リストを送付しておくことで、先輩もしっかり考えることができ、質の良い返答をもらうことができます。その内容をもとに深掘りしていくことにしましょう。

服装やマナーの確認

OB訪問はカジュアルな場であっても、社会人としてのマナーを守ることが重要です。ビジネスカジュアルを意識した服装や、時間厳守、挨拶の仕方など基本的なビジネスマナーを確認しておきましょう。

OB訪問

OB訪問当日の進め方

STEP
感謝の意を伝えて自己紹介をする

まずは時間をとっていただいたことに対して感謝の意を伝えましょう。

その後自己紹介をします。自分の所属や研究内容、興味ある分野などについて簡潔に伝えましょう。またこの後の質問に必要な情報もこの段階で合わせて伝えます。

STEP
準備しておいた質問をスムーズに行う

事前に送付していた質問をあらためて口頭にて伝え、返答を聞きましょう。必要な個所はメモをとり、興味があることを示します。

また返答に対してさらに深い質問をすることも大切です。一つ一つの質問を深掘りすることでも興味があることを伝えることができます。

STEP
自分の意見や考えを積極的に話す

OB訪問ということでできるだけ先輩の話を聞きたいと思いますが、自分の意見や考えも発信するようにしましょう。自分がどう考えているかを伝えることで、先輩もそれに合わせて返答してくれるようになります。

STEP
終了時間を気にする

聞きたいことがたくさんあるとは思いますが、事前に約束した時間を守るようにしましょう。先輩が忙しい場合、話が長引くと相手に負担をかける可能性があるので、終了予定時間の10分前などに「お時間大丈夫でしょうか?」と確認する配慮をしましょう。

STEP
最後に改めて感謝の意を伝える

訪問が終了する際には、改めて「今日は貴重なお話をありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えましょう。お話を伺った上での自分の考えを最後に述べると良いですね。

OB訪問後に行っておきたいこと

お礼のメールを送る

OB訪問が終わったら、できるだけ早めに(理想的にはその日のうちに)お礼のメールを送りましょう。お礼の内容としては、以下のポイントを含めると良いと思います。

  • 訪問の機会を作ってもらったことへの感謝
  • 印象に残った具体的な話や学んだこと
  • 今後の就職活動にどう活かすか、またはどのように次に進めていくか
  • 今後の連絡や相談の機会があれば、引き続きサポートをお願いする旨

OBの立場からしたら、自分の話がうまく伝わったか、役に立ったかが気になります。なので聞いた内容を本文に入れることでフォローできるので、その点も忘れないように入れてください。

訪問内容の振り返りとメモの作成

OBから聞いた話やアドバイスを忘れないように、訪問の内容を振り返り、以下の点をメモにまとめておきましょう。

  • 印象に残ったアドバイスやエピソード
  • その企業や業界について新たに学んだこと
  • 自分が特に参考になった点や今後の行動にどう反映させるか

振り返りをしておくことで、後日見返した際にも役立ち、就職活動全体の進め方が明確になります。

自分の志望度を再確認する

OB訪問が終わって一安心しているところだと思いますが、その目的を思い出しましょう。先輩の話を受けてその企業への志望度がどうなったかが非常に重要です。

訪問前に持っていたイメージが変わったかどうか、自分がその企業で働く姿が想像できるかどうかを考えます。

志望動機が強まった場合は、その理由を明確にし、企業研究や面接対策に活かします。逆に、志望度が下がった場合は、他の企業や業界を探す時間を有効に使いましょう。

まとめ:OBへのコンタクト方法はいろいろある!

OB訪問において最も難しいのは、OBとコンタクトをとるところですよね。

コンタクト方法についてもう一度まとめましょう。

OBへのコンタクト方法

以上の内容を参考にして、最適なOB訪問方法を考えて行動していきましょう!

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この記事を書いた人

旧帝大にて理学修士を取得後、大手化学メーカーに就職。
約10年研究職に携わる中で、実験だけでなく様々な業務に従事。転職活動も経験。
研究を中心とした仕事に邁進する傍ら、休日はアウトドアを中心に活動中。
意外に謎な研究職について、仕事内容などを広めるべくブログを開設。

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