化学メーカーのオープンカンパニーって意味ない?その内容について解説!

・オープンカンパニーって何するの?
・オープンカンパニーは行っても意味なさそう。。。
・選考に関係するの?

近年、人財確保のため企業側もいろいろと工夫を凝らしながら採用活動を行っています。その中の一つが”オープンカンパニー”です。化学メーカーでは、一昔前だと”研究所見学”とか言われていました。

私も学生の時にいくつかの企業に伺わせていただきました。企業によってその内容は様々でしたね。

目次

化学メーカーのオープンカンパニーとは

その名の通り、オープンキャンパスの企業版です。オープンキャンパスは経験した人も多いと思うのでイメージしやすいでしょうか。その内容は以下の通りです。

◆目的

個社や業界の情報提供・PR

◆対象

全学年が参加可能

◆所要期間

単日(2日以上にまたがる開催は禁止)

◆就業体験

不可(企画立案や実験体験などは実施できない)

◆取得した学生情報の活用

不可(学生情報を他の採用活動などに使うことはできない)

引用:インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方(三省合意)

化学メーカーにおけるインターンシップでは、各社オリジナルの新製品の企画立案体験や実験体験が盛り込まれていることが最大のポイントです。

それがないのがオープンカンパニーです。なので、化学メーカーのオープンカンパニーは他の企業のそれと大きな違いはありません。また現地で行われる場合とオンラインで行われる場合があります。

それではその内容について見ていきましょう。

オープンカンパニーのプログラム

化学メーカーのオープンカンパニーは一般的に以下のようなプログラムになっています。

◆企業紹介プレゼンテーション

企業の歴史やビジョン、拠点、事業所、事業分野、代表的な製品など企業概要に関する説明を担当の方から受けたり、紹介用ビデオを見たりします。

◆施設見学

現地開催の場合は研究所や工場の中を見学できることがあります。施設だけでなく、実際にそこで働いている社員や職場の雰囲気を肌で感じることができます。

◆社員との交流・座談会

社員と様々な話題で会話をします。様々な経歴の社員が複数人登壇することが多く、話す社員によって内容の異なる話を聞くことができます。

◆Q&Aセッション

参加者が企業に対して疑問点を質問できる時間が設けられています。ここでは、待遇や労働環境、キャリアパスについて質問することが一般的です。

◆選考プロセスの案内

最後に、今後の採用プロセス(エントリー方法、筆記試験、面接など)についての説明があります。

化学メーカーのオープンカンパニーで気を付けたいこと

オープンカンパニーで気を付けたいこと

オープンカンパニーは企業説明会の延長なので気楽に受けても大丈夫ですが、何も準備をせずに受けるのはNGです。気を付けたいことについて確認していきましょう。

企業の基本情報を調べておく

オープンカンパニーは基本企業の情報を得る場ですが、予め基本情報を調べて臨むことで座談会やQ&Aの際により質の高い質問をすることができます。そうすることで話している社員の方の印象に残りやすくなります。

服装やマナーに注意する

残念ながら、人は視覚情報でその人がどんな人なのかを判断してしまいます。これからこの企業を受けるかどうかはわかりませんが、マイナスのイメージを与えることは避けたいですよね。予め企業側から服装についてコメントがある場合はそれに従いましょう。”自由”と書かれていてもせめてオフィスカジュアルで清潔感のある服装で行くことをオススメします。

合わせてマナーも大切です。立ち振る舞いや話し方も見られているかもしれません。適切な態度、発言を心がけましょう。

自分の関心や目標を明確にしておく

参加する目的や知りたいことを事前に整理しておくと、効果的に情報収集ができます。例えば、「どのような技術分野に興味があるか」「キャリアパスについて知りたいこと」などを明確にしておくとよいでしょう。

メモを取る

オープンカンパニー中に得た情報は、後々の選考プロセスや自己分析に役立ちます。特に、企業の強みや社風、自分の感想などをメモしておくと良いです。

また”メモを取る”行動は相手に自分の話を聞いているという印象を与えます。

積極的に質問する

社員に直接話を聞ける機会は多くはありません。オープンカンパニーでは、質問のチャンスを逃さず、自分の関心事について積極的に質問しましょう。具体的かつ建設的な質問は、企業に対するあなたの真剣さをアピールする良い機会です。

実は結構見られている…?

ここまで、オープンカンパニーに参加するにあたって気を付けたいことを挙げてきましたが、気付いたことはありましたか?

それは”企業へのアピール“です。

オープンカンパニー概要で「取得した学生情報の活用はできない」と記載しましたが、それは果たして本当でしょうか?もしあなたが企業側の担当だったとしたら、オープンカンパニーで会った学生をどう見るでしょうか?きっと無意識でもこの人とは一緒に働いてみたいな、と思うはずです。

それが直接今後の採用活動に影響することがないかもしれません。ですが、例えば面談結果が同じ学生が二人いたとして、どちらかを採用するのであればより印象の良い方を採用しますよね?

企業の人と会うときは相手に与える印象を常に意識して、今後の採用活動に不利にならないように立ち振る舞うことを心がけましょう。

まとめ

・オープンカンパニーは企業説明会の延長だけど、直接社員と会話のできる貴重な機会
・実は選考につながっている可能性がある

いかがでしたか?オープンカンパニーは通常の企業説明会とは異なり、社員の方と交流する機会があるのが特徴で、より深い企業の情報を得ることができる点で非常に有用です。

選考には直接関係ありませんが、その際に企業側に与えるイメージには気を付けておくと良いですね。

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この記事を書いた人

旧帝大にて理学修士を取得後、大手化学メーカーに就職。
約10年研究職に携わる中で、実験だけでなく様々な業務に従事。転職活動も経験。
研究を中心とした仕事に邁進する傍ら、休日はアウトドアを中心に活動中。
意外に謎な研究職について、仕事内容などを広めるべくブログを開設。

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