研究職はどこで活躍中?具体的な場所について解説!

研究職はどこで活躍中?アイキャッチ

・研究職ってどんなところで活躍しているの?
・メーカーのイメージしかないな…

研究職は漠然と研究を行うイメージはあるものの、具体的にどういった場で活躍しているのかイメージが付きにくいですよね。

ここでは、研究職の人たちが活躍している場について解説していきます!

目次

研究職が求められる理由とその魅力とは?

技術革新を支える研究職の役割

研究職は、技術革新を推進する上で欠かせない存在です。研究職の方々は新しい技術や製品の基盤となる知見を生み出し、製品開発の過程においても重要な役割を果たします。

例えば、製薬業界では新薬の開発プロセスにおいて、基礎研究を通じて有効な化合物を発見し、臨床試験へとつなげる役割を担います。さらに、製造業においては、材料科学やプロセスの最適化に貢献し、新たな製品の実現や生産効率の向上を図ります。

こうした研究職の成果は、技術の進歩を支えるだけでなく、企業の競争力を高めるための重要な要素となります。最先端技術の研究開発をリードすることで、社会全体の技術水準を引き上げ、持続可能な未来に向けた取り組みを支えています。

社会課題解決に貢献する研究職の重要性

研究職は、気候変動や医療、エネルギー問題といった社会課題に対しても重要な役割を果たしています。

たとえば、環境分野では、再生可能エネルギー技術の開発や二酸化炭素削減技術の研究に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献しています。医療分野では、新しい治療法や診断技術の開発を通じて、患者の生活の質向上を目指します。

また、パンデミックなどのグローバルな課題にも対応できる技術の研究が進められており、社会の安全と健康を守るための重要な支えとなっています。こうした研究活動を通じて、研究職は持続可能な社会の実現や、人々の生活の質向上に寄与しているのです。

研究職が活躍する場5つ!

研究職が活躍する場

それでは具体的に研究職の人たちが活躍している場について見ていきましょう!

企業の研究開発(R&D)部門

研究職といって一番に思いつくのはやっぱり、企業のR&D部門ですよね。新製品を世の中に出すための”新しいものを生み出す”研究を行います。また既存品の性能向上や製造時のトラブル対応も研究が担う場合もあります。

企業のR&D部門の具体的な業界は以下のようなものがあります。

・化学品メーカー|新しい化学物質や製品の開発、プロセスの最適化、環境への影響評価などを行います。
・自動車メーカー|燃料効率の改善、電動化、自動運転技術の研究など、技術革新が求められます。
・食品メーカー|食品の安全性、栄養価の改善、保存技術や新しい加工技術の研究が進められています。
・エネルギー産業|再生可能エネルギー、燃料電池技術、エネルギー効率化技術の研究開発が重要です。
・情報技術産業|人工知能、データサイエンス、セキュリティ技術などの分野で、アルゴリズムやソフトウェア開発の研究が進められています。

などなど、研究職は”新しいものや技術を生み出す”メーカーには必須です。

製薬企業

大枠は上述した研究開発部門と同じですが、その内容は専門性が非常に高いため、別で記載します。

製薬企業における研究開発は、主に新薬の開発や、既存薬の改良、臨床試験に向けた基礎研究を行います。その中ではターゲットの合成に関する知識や薬理に関する知識、また特有の法律に関する知識など専門性の高い知識を必要としています。

材料分析企業

新製品の開発だけでなく、製品を分析することも研究職が活躍できる分野です。

食品中の成分の定性定量や土壌中の有害物の同定、金属の強度分析、塗料の剥離試験など、分析と一言で言ってもその内容は多岐にわたります。

分析機器はその原理やメンテナンス方法まで習熟するまでには時間がかかり専門的な業務となるため、それまでに分析機器に触れたことがある方が早く活躍することができます。

大学などの教育機関

研究職が活躍する場の中でも特に学術的・基礎的な研究が中心となる場所です。これらの機関は、新しい知識や技術を発見し、広めるための重要な役割を果たします。

大学での研究は、直接的な実用性を追求するのではなく、学問の進展や新しい理論の構築を目的としています。これは、後々応用研究や商業的な開発の基盤になることが多く、長期的な視点での研究が主流です。特に理学、工学、生命科学、医学などの分野での研究が活発に行われます。

また教育機関であるため、学生の指導も大切な業務の一つです。

公的研究機関

国や自治体が設立した研究機関で、国家レベルの課題や公共の利益に関連する研究を行う場所です。これらの機関は、民間企業や大学では取り組みにくい長期的なプロジェクトや、大規模な資金が必要な研究をサポートする役割を担っています。

日本では、産業技術総合研究所(AIST)理化学研究所(RIKEN)国立研究開発法人などが代表的な公的研究機関です。これらの機関は、科学技術の進展だけでなく、国の産業や社会の課題解決を目指して研究を行います。

そのほか厚生労働省の国立医薬品食品衛生研究所や農林水産省の動物医薬品研究所、海上保安庁の海上保安試験研究センター、警察庁の科学警察研究所なども公的研究機関です。

まとめ|研究職がいろいろな場で活躍できる!

いかがでしたか?研究職が活躍できる場所はいろいろありますね。

・企業の研究開発(R&D)部門
・製薬企業
・材料分析企業
・大学などの教育機関
・公的研究機関

ただ、それぞれの場所で業務内容は異なります。自分にはどのような仕事が向いているのか、どのような仕事がしたいのかを考えて、その業務を行っている場所を探すことが重要です。

意外な会社が研究職を募集している場合もあります。興味がある場所についていろいろ調べてみましょう!

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この記事を書いた人

旧帝大にて理学修士を取得後、大手化学メーカーに就職。
約10年研究職に携わる中で、実験だけでなく様々な業務に従事。転職活動も経験。
研究を中心とした仕事に邁進する傍ら、休日はアウトドアを中心に活動中。
意外に謎な研究職について、仕事内容などを広めるべくブログを開設。

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