・自己分析って何のためにするの?
・自己分析ってめんどくさそう…本当に必要なのかな…
・具体的にどのようにしたら良いかわからない!

自己分析ってめんどくさそうでなおざりにしがちですが、就活を行う上では非常に重要です。どうしても時間は必要ですが、時間をかけた分、就活時には非常に役に立つので是非行ってほしいです!
本記事では自己分析の目的と重要性、行う際のフレームワークについて解説していきます!
就活を始める前の自己分析って必要?
自己分析とは?
自己分析とは、スキル、興味、強みや弱み、価値観を明確にし、就職する企業の選定や将来のキャリア選択に役立てるプロセスです。特に就活においては、自分を深く理解することで、企業が求める人物像と自分が提供できる価値を一致させることができます。
- 自己分析の主な項目:
- 過去の経験から得たスキルや成果の整理
- 強みと弱みの把握
- 自分が大切にする価値観の理解
- 興味や関心のある分野の特定
自己分析の目的
「自分のこと、どれだけ知っていますか?」
たろまるもだいぶ前にこの言葉を聞いたときにハッとしました。就活の際にある程度自己分析していったつもりだったのですが、それでも面接官の方の質問にスムーズに答えられず、困った時期がありました。ひとえに自己分析の方法、方向性が間違っていたんですね…
そのあと自己分析を見直して何とかなりました。当時の自己分析は就職した今でも適宜更新しながらお世話になっています。
私が考える自己分析の目的は、一言で表すなら「自分の軸」を立てることだと思います。
「自分の軸」とは自分自身を客観的に見つめ直し、価値観や目標、働き方などの優先順位を決めて選択肢を絞り込んだり、何かを決定していく際の基準となるものです。
自己分析はどうして重要なの?
自己分析の重要性
上述しましたが、就活における個性とは①スキルや経験、②興味や関心、③強みと弱み、④価値観や信念などから成っています。
①や②は普段何となく生活している中でも考えていることであり、すぐに答えることができるでしょう。この部分は比較的他人からもわかりやすい部分です。
では③や④はパッと答えることができますか?なかなかすぐには出てこないと思います。ですが、この部分が就活においては非常に重要です。


就活ではその人がどのような人なのか、会社に貢献してくれそうなのか、という点が見られます。そこで他人と差別化を図るためにはオリジナリティーが必要です。①や②だけでは深みが出ずオリジナリティーが出せません。そこで必要なのが③や④です。
より深い自分を把握し整理しておくことで、オリジナリティーがあり他人とは一味違う印象を残すことができるようになると思いますよ!
自己分析が就活成功に与える影響
一例として、企業説明会において自己分析の有無が与える影響についてイラストにしてみました。


- 自己分析を行っていない場合
-
どんな企業にも一長一短があり、どの企業が良いかを決められない
→できる限り多くの企業の採用試験にエントリーし、内定を一番早くもらった企業に決める
⇒入社後に自分には合ってないことに気づき、しんどいものになってしまう… - 自己分析を行った場合
-
自分の軸に沿って、入社したい企業に優先順位をつけることができる
→ある企業から内定をもらっても、優先順位が上の企業の選考を受け続ける
⇒自分と合っているため働きやすく、楽しく仕事ができる!
上記以外にも就活のあらゆる場面で活きてくるので、自己分析を可能な限りやることをオススメします!
・SEを作成する時:説得力のある志望理由や自己PRを書くことができる
・企業研究を行う時:志望企業や職種を効率的に絞り込むことができる
・グループディスカッションの時:行動特性などを把握しておくことで自分らしさを発揮できる
・採用面接の時:具体的かつ魅力的な自己PR、また想定質問への回答も準備しやすくなる
・将来のキャリアを考える時:中長期的なキャリアプランを具体的に描くことができる
自己分析を始めるタイミング
自己分析は、就職活動を本格的に始める前に行うのが理想的です。時間的な余裕がある段階で自己分析を進めることで、焦らず深く自分を見つめ直すことができます。
- 始めるべきタイミング:
- 就活イベントやインターンシップに参加する前。
- エントリーシート作成や面接対策を始める前。
- 早めに始めるメリット:
- 企業研究や自己PR作成に十分な時間を確保できる。
- 自分のキャリア目標に合った活動を計画的に進められる。
自己分析に使えるフレームワーク10選
それでは自己分析を行う際に使えるフレームワークの代表的なものをご紹介します!
1. SWOT分析
- 概要:
自分の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を整理するフレームワーク。内外の要因を総合的に分析します。 - 分析手順:
- 自分の強み・弱みをリストアップする。
- 自分を取り巻く環境から機会と脅威を挙げる。
- 各要素を基に行動計画を立てる。
2. STAR法
- 概要:
過去の経験を具体的なエピソードに落とし込み、強みや行動特性を伝えるためのフレームワーク。- S(Situation): 状況
- T(Task): 課題
- A(Action): 行動
- R(Result): 結果
- 分析手順:
- 成功体験や印象的なエピソードを選ぶ。
- STARの各項目に沿って整理する。
- 自分の強みや改善点を抽出する。
3. ライフライン分析
- 概要:
人生の重要な出来事を時系列で振り返り、成長や価値観の変化を可視化する手法。 - 分析手順:
- 横軸を時間、縦軸を満足度としたグラフを作成。
- 重要な出来事を時系列でプロットする。
- プラスやマイナスの経験を振り返り、学びを整理する。
4. 職業適性診断
- 概要:
質問形式で興味や適性を特定し、自分に合った職業や分野を見つける心理学的手法。 - 分析手順:
- 質問に答えて自分の性格や興味を測定する。
- 結果を基に適性のある職業や分野を検討する。
- 自分のキャリア目標と照らし合わせる。
5. ロールモデル分析
- 概要:
憧れる人物や目標とする人の特徴や行動を通じて、自分の理想像や価値観を明確にする方法。 - 分析手順:
- ロールモデルを3人程度選ぶ。
- その人の特徴や行動を具体的に書き出す。
- 自分が目指す姿との共通点や課題を考える。
6. 360°評価
- 概要:
周囲からのフィードバックを活用し、多面的に自分の強みや課題を分析する方法。 - 分析手順:
- 家族、友人、同僚、指導教員などから評価を収集。
- 共通点や新しい発見をリスト化する。
- 自分の改善点や強みを具体的に整理する。
7. ストレンクスファインダー
- 概要:
科学的な診断を通じて自分の強み(資質)を特定し、強みを最大限に活かすための手法。 - 分析手順:
- 診断ツールを利用して自分の資質を測定する。
- 結果を基に強みを分類し、活用方法を考える。
- 仕事や目標にどう活かせるか計画を立てる。
8. ピラミッド分析
- 概要:
最終目標から逆算し、中間目標や具体的な行動を明確にするフレームワーク。 - 分析手順:
- 自分の最終目標を設定する。
- 目標を達成するための中間目標を挙げる。
- 各ステップで必要な行動を具体化する。
9. バリューカード分析
- 概要:
カード形式で自分の価値観を整理し、優先順位を明確にする方法。 - 分析手順:
- カードから自分が重要だと思う価値観を選ぶ。
- 選んだ価値観に優先順位をつける。
- 自分のキャリアや働き方にどう反映するか考える。
10. 価値観分析
- 概要:
自分の信念や重視する価値を明確にし、理想の働き方やキャリア選択に役立てる手法。 - 分析手順:
- 自分が大切にする価値観(例: 安定、挑戦、成長)を挙げる。
- 優先順位を決めて、理想的な環境や働き方を考える。
- 価値観に基づいて目標や行動計画を設定する。
自己分析を効率的に進めるために、これらのフレームワークを活用し、自分の強みや適性を見つけていきましょう!
特に化学メーカーの研究職を目指す場合は、自分の専門性や研究成果がどのように企業のニーズに貢献できるかを深掘りすることが成功の鍵となります。
まとめ:自己分析で「自分の軸」を見つけよう
就活を成功させるためには、自己分析が欠かせません!自己分析は、単に自分の強みや弱みを把握するだけでなく、企業とのマッチングを高め、説得力のある自己PRや志望理由を作成する基盤となります。
- 自分の価値観やスキルを理解することで、キャリア選択の軸が明確になる!
- 面接やエントリーシートで具体的なエピソードを活用し、企業に自分の魅力を伝えられる!
- 企業とのミスマッチを防ぎ、納得感のある就職活動ができる!
最後にフレームワークをまとめます。


自己分析は就活を行う上での自分の羅針盤のようなものです。時間を見つけて自分をじっくり見つめてみましょう!
コメント